フェリー二の中では個人的ベスト。
パパラッチを生業とする主人公を通して、現代の虚像・虚無なるものを描いており、パパラッチの語源がこの登場人物の名前から取られているのも宜なるかな。
キリスト像をヘリコプターで運搬する冒頭から、ラストの怪魚まで、さまざまなシンボルに満ち溢れていく、ネオリアリズモから脱却して、新たな映像言語を獲得していったフェリー二の絶頂期はここから始まっていく
個人的にこれは、精神的な成長を遂げることができない、死ぬまでモラトリアム期を抜け出させなくなっちゃった、戦後第一世代の葛藤なんだと思ってます
ベルベッツ加入前のまだ擦れていない?ニコが見られるのもご愛嬌。