ピュンピュン丸

冬の華のピュンピュン丸のレビュー・感想・評価

冬の華(1978年製作の映画)
3.8
キャストをみた時点で、もう「ヤクザ映画」。池部良まで出てる!(^o^)

コッポラの『ゴッド・ファーザー』の影響が濃厚。跡継ぎの若(北大路欣也)がかたぎだからと、軍服着ていたのには笑止。キミはマイケルかアルパチーノか(笑)。それ以外にも、小林亜星はきっとフランクだし。裏切り者云々も、そのおとしまえの付け方も、もう「ゴッド・ファーザー」そのまま。

終始、クラシック音楽が流れている。無理矢理感満載のやかましさ。

池上季実子、懐かしい。高校生に見えないけど。美人かな?独特の顔つきだよね。今なにしているんだろ?

それと、シャガール。日本を二分するほどの大規模な暴力団の親分が、年老いて芸術にかぶれ、シャガール、シャガールって。世俗にまみれてのしあがっておいて、晩年、急に私は芸術的感性の持ち主ですって顔したくなる大物はいっぱいいるけど、馬鹿馬鹿しい。本当に芸術わかるなら、コレクションなんかするんでなく、自分の晩節を一篇の詩のごとく芸術的に完結させてみろって思う。

とはいえ、映画は面白い。

良くも悪くも『高倉健』。
黒電話、電話ボックス、タバコのポイ捨て、襟を立てたコート・・・そして高倉健。