Punisher田中

ドリームキャッチャーのPunisher田中のレビュー・感想・評価

ドリームキャッチャー(2003年製作の映画)
3.5
少年時代に知的障害のある少年:ダディッツを助けた事から、不思議な能力を持つようになった4人の男達。
その20年後、毎年恒例の仲間達で山小屋で過ごすイベントを行っていた彼らだったが、突如として現れる未知の生物、そして軍隊。
彼らは一体何に遭遇したのか...?

なんだこのごった煮映画は...?!
クソデカUFOにクソキモエイリアン、さらには超能力に戦闘機やヘリに....青春もの....?
旧友達との楽しい会合から一転、エイリアンの来襲から急に規模が広がって気づけば...な急加速がとても楽しい作品だった。
様々な要素が加わっていることもあり、どれもイマイチ描ききれていない中途半端さがあったが、この中途半端さが今作の雰囲気をカルト映画チックにしていて、これも今作の味の様な気がする。
それにやっぱり、エイリアンのキモすぎる最悪なデザインが本当に最高だし、容赦の無い痛々しいグロ描写も今作のスパイスになっていた。
確かに、全体的に全ての要素をうす〜くうす〜く引き伸ばしましたという印象だったが、妙に全ての要素が喧嘩せずにしっかりマッチしており、全ての因縁と伏線が回収されるジェットコースター感はたまらなかった。
個人的には終盤にこそもうちょい予算かけない?と思ったが、これこそスティーヴン・キング原作だよなとも...
大袈裟に娯楽感のある演出はしない、淡々と真実のみを描写するスタイルだと個人的には思うので、仕方ないっちゃ仕方ないが、テーマは一貫としていた潔い良いラストだった。