社会主義政策ともチトー政権とも無縁。
ですがやはり抑圧の中からでしか生じ得ない不条理ギャグ。やはり笑ってやらねばなりません。
エミール・クストリッツァ『黒猫 白猫』
若い二人がひまわり畑で戯れながら結ばれる場面が素晴らしいです。
ブランカ・カティクの衣装がもう少し乱れてくれたら申し分ないのに、と思わさせくれる所にクストリッツァの悪戯が隠されている気がします。
さすがに我らが赤塚不二夫御大、あるいは『ハレンチ学園』の永井豪御大のような豪快さには欠けるものの、80年代の私個人にとっては山上たつひこ先生の『ガキでか』や鴨川つばめ先生の『マカロニほうれん荘』の世界観がしっかり画面に定着しているさまが何とも心地いい。
ユーゴという普段は馴染み薄い国にも通じるあの言葉
『これでいいのだ』