爆裂BOX

チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

4.0
「チャイルド・プレイ」シリーズの四作目ですが、前回までのアンディとの戦いに一旦決着つけて、今回はチャッキーとその恋人ティファニーに焦点当てた作りになってますね。それと今回はコメディ成分も大幅アップしてますね。監督が後に「フレディVSジェイソン」撮るロニー・ユーだけあって最初の証拠保管庫にホッケーマスクやマイケルのマスク、フレディの爪が保管されているのはニヤリとしますね。
ジェニファー・テイリー演じる生前のチャッキーの恋人ティファニーが前作でバラバラになったチャッキーを修復して復活させますが、このティファニーのキャラがいいですね。セクシーでチャッキーの恋人だけあってすぐ人殺すイカレ女だけど、恋愛面では一途でピュアな所があってこの企画の元になった「フランケンシュタインの花嫁」みて涙流したりする所等面白いキャラでした。結構真摯にチャッキーに愛を注ぐけど、真正サイコパスで人の気持ちが全く分からないチャッキーには伝わらない切なさもいい。自分の男見る目なさに嘆く姿も良かった。人形になった後の金髪のウィッグ被ってゴススタイルになった姿も魅力的。
チャッキーはツギハギだらけになった事でより見た目の凶悪さが増した気がしますね。相変わらずのサイコ具合を見せてくれて楽しめます。この二人が人間に戻る為にチャッキーの死体と共に埋められた呪具を手に入れる為に死体が埋まっている墓地を目指してカップルに運ばせながら殺人を繰り返していきますが、道中の夫婦漫才も楽しいですし、何と人形同士のラブシーンも披露されます。ここでの「ゴムつけて」→「俺はゴム製だぜ!」のやり取りも笑いました。終盤で繰り広げられる夫婦喧嘩は結構壮絶で、のちの「フレディVSジェイソン」のバトルの片鱗見えました。でも、前作までと違ってラストバトルでチャッキーがそんなにズタボロにされない所は物足りなかったかな。やっぱりチャッキーはズタボロにされながらもターミネーター並にしぶとく襲い来る姿が醍醐味と言えますから。
彼らに巻き込まれ、付き合わされるカップルも道中で起こる殺人にお互い犯人じゃないかと疑心暗鬼になりながら終盤助け合う姿にティファニーが感化されていく所も良いですね。でも、この二人この後どう考えても犯人にされる運命しか待ってないような…
顔に釘沢山突き立ったり、ゴア描写も少ないながらもありますね。トラックに正面衝突して人体粉砕シーンが一番印象に残りました。今回殺される人が基本嫌な奴ばかりなんでスカッとする所もありますね。
最後のオチはチャッキーがプラスチック製なこと考えればまあ、そうなるだろうなという感じですね。出てきてすぐ飛び掛かる凶暴な所はチャッキー譲りか。
テンポも良く、笑いも交えながら楽しめる良作ですね。