YAZ

あじさいの歌のYAZのレビュー・感想・評価

あじさいの歌(1960年製作の映画)
3.8
デザイナーの裕次郎観る
共演 芦川いづみ

捻挫して歩けぬ老人を背負い家
まで送り届ける裕次郎
老人の家豪邸で箱入り娘が一人。
その娘と親しくなる裕次郎だが

母に捨てられ、妻に逃げられるという
過去から女性に過度な不信感持ち封建的
な老人が昔に家出た妻と再会して生まれ
変わる話

原作石坂洋次郎の柔らかめな文芸映画で
すが面白かった
封建的な夫の歪んだ嫉妬と誤解から追い
出されるように家出て連れ込み旅館経営
で生きて来た元妻轟夕起子のタフぶりが
なかなかです

古い男権的な封建さを強い女性が壊すと
いう構図がメインで中年期の男女関係の
在り方にまで触れてる
そんな中年達に刺激される若い二人が
裕次郎といづみ様であります

裕次郎、老人と似た設定で女性も背負う
老人と元妻の出会い作ったようでも有り
裕次郎が家に出入りするようになって
老人もいづみ様演じる娘も変っていく
裕次郎が陰気な家の空気を陽気に。
陽な裕次郎のイメージを上手い事使って
るな~と
登場シーン少なめなので影の主役ですか

いづみ様箱入り娘ぶりピタリでとても
キレイ。劇中で裕次郎が撮ったモノクロ
写真を撮影後どうしたのかな~と思う
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