初見のインパクトがずっと頭に残っててスクリーンで再見。こういう映画があるということを忘れちゃいかんとしみじみ思った。戦争という莫大な虚無に向かって叫びまくるこの感じ、虚しくて哀しいんだけど人と人との交わりが都度あったかくて素朴に笑えて、人間一人にこれだけ詰まってるんだぞという寺田農の身体が発する訴えに感動する。何も無かったかのような戦後のバカンスの光景、樽の中白骨化した名もなき寺田農、アルトマンやペキンパーのアイロニーを重ねつつ見た。戦争、ほんとにバカヤローだ。笠智衆の古本屋のくだりが好きすぎる。