けとるカール

処刑山 -デッド・スノウ-のけとるカールのレビュー・感想・評価

処刑山 -デッド・スノウ-(2007年製作の映画)
4.2
くっそ面白かった。劇場で笑いをこらえるのに必死でした。ノリが全ての笑えるホラー映画です。

グロテスクなシーンはうっとなることも多いのですが、恐怖を煽るというより、子どもが「ぼかんぼかん、どっかーん!」と大笑いしながら玩具をぶちまけているような邪気のなさがあり、ついつい笑ってしまいます。

「雪山にナチスのゾンビ」という思いつきが全てのような設定、妙に人間くさいゾンビやおかしな方向に狂っていく人間たち、アッパーなBGMと、美しい雪山に惜しみなく広がる悲鳴・鮮血・内臓。
それら全てを、さまざまなホラー映画へのオマージュを混ぜつつノリよくまとめ、勢いと笑いに落とし込んだ快作。
うん、制作陣はバカだ。(いい意味で)

作中の「海に行けば良かった」という、身も蓋もない名言をコピーに選んだ判断も天才的。

人を選ぶと思いますが、合う人にはとことん刺さる映画。お勧めです。
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