このレビューはネタバレを含みます
WOWOWプラスで視聴。
細菌兵器が流出した事で人類が全滅の危機に瀕していき、わずかに生き残った南極調査隊の面々は国境を超えて協力するようになる。
「イタリアかぜ」によるパンデミックの光景は確かに数年前のコロナ禍を予見させるようなもの、で今観るとより生々しい迫力でこちらの精神を抉ってくる。
人類崩壊の様を描いているがテーマは普遍的な「生きることの大切さ」のように思う。ラストシーンで放浪の果てボロボロになりながらも仲間たちの元に辿り着く主人公の姿には同じ小松左京原作の『日本沈没』と同様、どんな状況であろうとしぶとく生き抜こうとする人間たちの希望を感じさせる。