ちろる

血を吸う薔薇のちろるのレビュー・感想・評価

血を吸う薔薇(1974年製作の映画)
3.6
血を吸うシリーズ最終章。
前作2つのゴシック調な洋館ホラーとは少し雰囲気が変わって、学園の女子寮に忍び寄る魔の手。
ちなみに何故かこの3作目にいきなりちょいお色気路線。
いつもみたいに首から血を吸えばいいものを、今回は女子大生ということでなぜかお胸をはだけさせてそこから血を、、、
タイトル通り血を吸う薔薇に吸わせるのではなくて、シリーズラストならではのこのサービスショットは、なんだかヴァンパイアのヤケクソ感もあり、クスッとなる。
ついでに言うと、転任したばかりの学園長候補のイケメン先生を黒沢年雄が演じ、ピチピチ女子大生にモーションかけられても、びくともしない硬派な男前を演じていてキザな演技が楽しい。
なんとなーく美人女子大生の中の1人と、このイケメン先生のほんのりロマンスを匂わせつつ、この学園に潜む怪しい謎を解き明かすミステリーの二本柱がこの作品の見所。
B級の雰囲気は変わらぬとも、十分引き込まれる独特なホラーテイストと、悲しき一族の謎を明かしたラストはそれなりに見応えのあるものでした。
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