家族とは何か、色んな世代の目線から語る。
終始登場人物と一緒に過ごしているような感じがした。
尾道、東京、熱海の景色
部屋の中の写し方
当時の服の形の美しさ
さりげなく盛り上げる音楽
現在と変わらない熱海での麻雀
これも現在と変わらない飲み屋での会話
夫婦の優しい会話
働き盛りの余裕なさから来る冷たさ
若者の大人への不信
その間の世代の宙ぶらりん
とても穏やかに楽しめた。
現在では戦争は半ば伝説的な悲劇として語られるが、この頃は日常の中にあったのかな?
家族とのことよりも仕事を優先してしまう、この時代から徐々に生活が早送りになっていき、皆心にひっかかっていたのだろう。
現在まで続くこの問題を戦後間もなくの目線で見られて興味深い。
自分の世界を大きく変えてくれることはないけど、少しだけ色がきれいになるような不思議な感覚がある。
あとこの構図やセリフの間は、宮崎駿に影響大?