おたつ

東京物語のおたつのネタバレレビュー・内容・結末

東京物語(1953年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「親孝行」を非常に考えさせられる映画だった。作中にも出てきた「去ればとて 墓に布団は着せられず」の通りで、親孝行という親孝行をしていない自分が恥ずかしくなった。残された時間は長くないと思うので、毎日毎日必死に生きて、親孝行していきたい。

言葉だけでなく、所作や微妙な表情で感情が表されており、リアルだった。お母さんがなくなっても崩さなかったお父さんの顔が、最後少しだけ寂しげな表情を浮かべたのが印象に残っている。
(また、熱海から帰ってきた時のお母さんの「ただいま」が若干恐ろしかった。)

1点からの画角で撮影されており、独特でなんだから少し不気味さもあった。以前読んだ解説本にもあった通り、全く同じ画角の別シーンに微妙な違いが挟まっており、すごかった。

もっと小津映画を見てみたい。
おたつ

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