4番のトラック

東京物語の4番のトラックのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.2
様式美だけでない、鼻をつまみたくなるような人間の醜い部分すら美しく浮き彫りにした作品だと思った。

「だんだん自分のことばっかりになっていくのよ、いやあねえ、世の中って。いやなことばかりよ」

都会的な個人主義に染まった兄や姉でなく、常に笑顔を絶やさない義理の妹の原節子が言うから説得力がある。

これから何度でも観直したい。子としての自分、親としての自分とでは、受け取れるメッセージが大きく変わる気がする。
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