ゴン吉

危険な遊びのゴン吉のレビュー・感想・評価

危険な遊び(1993年製作の映画)
4.1
親戚に預けられた少年が体験する恐怖を描いたサスペンススリラードラマ。 
イライジャ・ウッドとマコーレー・カルキン、クイン・カルキンが子役を演じ、ウェンディ・クルーソン、ダニエル・ヒュー・ケリー、デヴィッド・モース、ジャクリーン・ブルックスらが共演。 

母親を病気で失ったばかりの少年マーク・エバンス(イライジャ・ウッド)は父親(デヴィッド・モース)が2週間程度の海外出張することになったため、海辺にある岬の一軒家に住む叔父夫婦(ウェンディ・クルーソン、ダニエル・ヒュー・ケリー)に預けられる。叔父夫婦にはマークと同じくらいの年頃のヘンリー(マコーレー・カルキン)や妹コニー(クイン・カルキン)がおり、すぐに仲良くなる。しかしヘンリーはボウガンを改造したボルト銃で犬を撃ち殺したり、人間と等身大の人形を道路に落として多重自動車事故をおこすなど危険な行為をエスカレートしていく。さらにヘンリーには入浴中に母親が目を離した隙に溺死した弟(ロリー・カルキン)がいた…

「ホームアローン」で可愛い顔をしながらも過激な方法でコミカルに泥棒を撃退する少年を好演したマコーレー・カルキン君が、本作ではさらに過激な行動を繰り返し、狂気の少年を怪演している。
実妹のクイン・カルキンが妹役で共演しており、顔立ちもそっくりです。加えて実弟のロリー・カルキンが亡き弟役の写真として登場しているので要チェックです。
マークが周囲の大人にヘンリーの異常さを訴えても取り合ってもらえず、逆に母を失った悲しみによる情緒不安定とみられてしまう。
マークの安直な行動が周囲の大人の更なる誤解を招き、イライラさせられる。
先の読めない展開で、ラストではまさかの結末を迎えるなど、最後までハラハラしながらサスペンスを満喫できた。
あどけない少年の笑顔に隠された狂気!?
果たしてヘンリーは本当に恐ろしい子供なのか?
マークの運命は如何に?
「それは決して聞いてはいけないことだから」  

2024.3 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:石原千麻 訳)
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