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ベルフラワーのtakatoのレビュー・感想・評価

ベルフラワー(2011年製作の映画)
4.3
 金なし、俳優なしでも魂があれば映画は撮れるという見本な作品。監督自身のドキュメンタリー的な物語を監督自身が演じ、しかも全編にわたって金かかってない。しかし、ただ揺らすばっかで意味のないドキュメンタリーチックなカメラワークではなく、監督自身の気持ちが痛切に響きわたる。

 内容は、マッドマックス2+桐島という感じ。本作でも痛みが作品へと昇華する猛烈さと剥き出しさに満ちている。格好良くもないし、上手くもないし、美しくなくても、人の魂だけが人の魂を動かしえる。見た後にアッサリ消えていかず、確実に心に残る見る価値ありな一本。町山さんが監督に取材に行った話は爆笑だった。
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