久しぶりに川尻監督作品を観た。
エロ、グロを際立たせた「妖獣都市」などの代表作を発表し、狐目の美女がユニークなとても個性的な監督である。
期待したほど、エロもグロも大した事なかったが、
相変わらず
飄々とした主人公。
反目しながらも、惹かれるヒロイン。
川尻作品に欠かせない、青野武さん吹替の卓越した老人。
強力なラスボスに率いられる八人衆。
と細かいキャラ設定が完璧で、それは脇役にまで行き届いている。
それぞれの八人衆の一人一人との対決から、ラストまで息をつかせぬ展開。
特にラスボスは反則だろうという強さだが、最後の攻略にも納得できるオチをつけるなど、1時間40分があっという間だった。
そして、ラストにかすかな憂いのある余韻を残す。やはり川尻作品にハズレ無しである。