punk親父

処刑教室のpunk親父のレビュー・感想・評価

処刑教室(1982年製作の映画)
4.0
愛すべき胸グソ映画。80年代の荒れた学園生活をエグく描いた映画としてはトップクラスだと思う。

未成年ということを盾に好き放題やらかす不良たち。転任してきた真っ直ぐな教師が正そうとするもどんどん反目していく。
主人公の教師の周辺に少しずつ被害が近づいてくるも、学校も警察も手を出せず(というか半分諦め)被害はついに…という内容。

絵に描いたようなムカつく不良たち、過保護な親、事なかれ主義で親やPTAの顔色ばかり伺っている校長、積極的に動いてくれない警察、というわかりやすくありがちな状況だけど、真面目な生徒や仲間の先生や奥さんと言ったまともな周辺が悉く被害に遭うというシチュエーションはわかりやすい分感情移入もしやすい。
溜まりに溜まったフラストレーションを残虐な復讐で解放していく終盤は「これくらいやらないと気が済まないぜ!」と思っていた観る側の気持ちを汲んでくれているかのよう。

40年前の映画とはいえ、内容が内容だけに日本の少年法もどうなのよ?と考えさせられてしまう(こんなB級映画で笑)。

不良グループのイケメンボス、ティモシー・ヴァン・パタンは当時日本の映画専門誌で結構アイドル的な扱いされていた記憶があるが、この映画の内容を考えると決してアイドル的な扱いはできないと思うんだけどな(笑)

スコアをラロ・シフリンが、主題歌をアリス・クーパーが担当しているところも意外でした。
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