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シド・アンド・ナンシーのpunk親父のレビュー・感想・評価

シド・アンド・ナンシー(1986年製作の映画)
4.0
昔からピストルズ が大好きだったので勿論この映画のことも知っていたが、自分が高校生だった公開当時、色んな雑誌やJ・ライドンのインタビュー記事など読み漁った結果、どうしても観る気になれなかった。
今回晴れて鑑賞。
上記の過去の経緯からピストルズ についてはある程度詳しいと言う前提だが、勿論映画としての脚色はあるものの、メンバーとこのカップル、特にナンシーとの確執がなかなか描けていると思う。噂通りの相当面倒な疫病神だったんだな。嘘を重ね常に情緒不安定で喚き続けるオンナ。道連れにされた薬中のシドでも辟易していてもおかしくない。
当時はこの映画について「ドラッグを礼賛している」みたいな意見もあったけど、いやいやどこがやねん。むしろ逆じゃないかな。

ゲイリー・オールドマンの演技が注目されがちだが、観ている者の気分をここまで悪くさせるかと言うくらい感情移入させるナンシー役のクロエ・ウェッブの醜さと腐れっぷりが際立つ作品です。
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