一人旅

フットルースの一人旅のレビュー・感想・評価

フットルース(1984年製作の映画)
4.0
ハーバート・ロス監督作。

シカゴから田舎町に引っ越してきた高校生が周囲の大人からダンス解禁を勝ち取るまでの過程を描いた青春映画。
舞台となる田舎町はかなり保守的で、ダンスは性の乱れを助長するものであると決めつけている。そんな中、ケヴィン・ベーコン扮する主人公レンは、生きる歓びを表現するための一つの方法としてのダンスを町にもたらそうと奔走するのだ。ジョン・リスゴー扮する保守派代表の牧師とレンの対立(大人と子どもの対立)、レンと牧師の娘エリエルのロマンス、レンに敵意を抱くグループとのチキンレース(無軌道な若者たち)等、青春映画に必要な要素は一通り盛り込まれている。
名女優ダイアン・ウィースト扮する牧師の妻の人柄が魅力的で、若者を上から押さえつけようとする夫とは対照的に、若者の行動や考え方に一定の理解を示すのだ。
ベーコンが見せるダンスパフォーマンスは今観ると古臭くて小っ恥ずかしく感じてしまうが、劇中流れるノリのいい音楽はやはり作品全体を盛り上げることに一役買っている。
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