もちお

フットルースのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

フットルース(1984年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

 初観賞です。
 字幕版です。
 NHKのBSでの放送を録画しました。

 爽やかな青春映画でした😊
 一方、ギョッとする場面もいくつかありました(誉めてます)。

①良かったところ
・勢いのあるオープニング
 『Footloose』に合わせて踊る人々の足元が映し出されます。
 曲の力も相まって、楽しいオープニングでした🎶

・主人公レンがかっこいい
 レンは引っ越してきた町でダンスやロックが禁止されていることに疑問を感じます。
 そこで、ダンス・パーティーを開こうと奔走します。
 チヤホヤされたいといった動機ではなく、「踊りたい。みんなにダンスの喜びを知ってほしい。」という熱い気持ちで行動しているところに好感がもてます。
 終盤の母親との会話が印象的でした。
 また、踊っている時のレンが本当に生き生きとしていて素敵でした。
 『Never』をバックに感情を爆発させるダンスが特に好きです。
 観賞前は、主演がケヴィン・ベーコンさんと知りませんでした。
 踊りのキレが凄かったです。
 鋭い目つきがかっこ良かったです。
 惚れ惚れしました。
 ケヴィン・ベーコンさんは『インビジブル』の印象が個人的に強いので、新鮮でした。

・アリエルの危うさ
 アリエル関連のシーンは、ギョッとすることが多かったです。
 兄の死や父との衝突により、アリエルは精神的に不安定になっているようでした。
 序盤の車への乗り移りや線路上での行動は常軌を逸していました。
 チャックに殴られても、やり返す姿勢も強烈でした。一方的に暴力を受けるよりは良いのですが、威勢の良さに驚きました。
 教会での父娘のやり取りも印象的でした。アリエルの挑発が何とも……
 レンとの出会いで安らぎを見出だせたのかなと思います。

・ウィラードのダンス
 ウィラードはダンスが苦手でした。
 しかし、レンと一緒に練習した結果、かなりの腕前になります。
 『Let's Hear It for the Boy』をバックにウィラードがレンとダンスを練習する場面が最高です😊
 一番好きなシーンの1つです。
 最終的に楽しそうにダンスをしているウィラードを観ると、私も幸せな気持ちになりました。
 演じられていたクリス・ペンさんが魅力的でした。
 『ベートーベン2』も好きです。

・牧師であるお父さんの気持ちもわかる
 お父さんは、息子(アリエルの兄)を亡くした責任感から、ダンスやロックを禁止しています。
 やり過ぎだとは思いますが、彼の気持ちもわかるようになっていて良かったです。
 ただのわからず屋としてだけ描かれると冷めてしまうので。
 ダンス・パーティーの会場を見つめるアリエルの両親が印象的でした。会場には入らないという距離感が好きです。
 
・アリエルのお母さん
 夫を諭す姿勢にグッときました。
 見て見ぬふりをせず、夫に向き合う姿勢に目頭が熱くなりました。

・ひたすら器の小ささを露呈していくチャック
 チャックはひどかったです(誉めてます)。
 レンに負けて素直に身を引けばいいのに、アリエルに絡む、パーティーの妨害を図るといった問題行動を続けました。

・本を燃やす大人たちの狂気
 一番怖かったです。
 何が間違っているのかすら理解していない様子でした。
 正しいと思ってやっているのが恐ろしかったです。

・最後のダンス・パーティーの多幸感
 自由にダンスをする姿が素敵でした。
 みんな楽しそうでした。
 チャックたちや本を燃やした大人たちを観ていると、パーティー後にも町でトラブルが起こりそうだと思います。
 しかしながら、このパーティーが最高の瞬間であることに変わりはありません。
 素晴らしいラストでした。

②その他
・サラ・ジェシカ・パーカーさん

・『Holding Out For A Hero』

・鉄棒

③まとめ
 いい映画でした。
 勢いがありました。
 また観たいです😄
もちお

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