つかれぐま

ボーン・アイデンティティーのつかれぐまのレビュー・感想・評価

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小さな勝利と残る謎。
シリーズ1作目としては理想的なバランスが、次作へと期待させる。

(高橋源一郎的に言えば)
これは日本の抜け忍だな。鍛えられた忍者が血の掟に背き、独り生きようとするも、次々現れる刺客との戦いに明け暮れる。白戸三平『カムイ伝』の世界。ボーンも忍者みたいな「プロの強さ」を見せてくれる。

ところどころで、ボーンを助けてくれる市井の人々。彼らの細かい描写も見逃せない。