のっち

木と市長と文化会館/または七つの偶然ののっちのレビュー・感想・評価

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もしもの話

小説家の彼女がいる市長は文化会館を建てたいけど、地元の教師と娘は大反対。文化会館より草原が大事やねんって話。

草原でめっちゃ怒ってるお父さん(教師)を前にお母さんと娘は冷静に聞いて「あなたが市長になったら」って言うと「俺は政治が嫌いだし、どうせなれない」って諦めちゃう。口ばかりの登場人物は「緑の光線」も「コレクションする女」も同じ。そこに十歳の娘が利発なこと。私が市長になるけど、それは次の次の次の機会ねみたいに淡々と述べるのを見守る母さんが良い。木を囲んで緑地が欲しいってのはこういうことだね。
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