せた

西部戦線異状なしのせたのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
4.0
反戦を謳う映画
第一次世界大戦のことを1930年という時期に、かつドイツでの物語をアメリカが製作するという背景の複雑さがより興味深い

▶学校で扇動されて戦場へ
「戦争は君たちにとって良い経験になるはずだ」

▶戦場での絶望と困惑
砲撃音で気が狂う一同、砲撃音だけの戦闘シーン

戦争の目的をあまり理解していない現場
A「なんで戦争してんだ?」
B「国が国を侮辱したのさ、誰かが相手を侮辱したのさ
A「なら俺は関係ないな、俺は初めてイギリス人にあった、イギリス人もドイツ人に初めてあったはずだ、なら憎んでいないはず」

戦死寸前の友から良質なブーツを譲り受け意気揚々と戦場へ、その人も戦死、そして譲り継がれるブーツ、その人もすぐに、、

戦場で殺してしまった相手国の人への罪悪感
「羨ましい、これで苦しまなくなるんだ」「(亡くなった人の家族の写真をみつけて)頼む許してくれ、怖かったんだ、許してくれ」

▶世間とのズレと違和感
父とその友人とのご飯
父の友人「ここにはいいものはない、兵士たちには良い食事を送っているんだからな」
→と、言いながら不自由なく食事にありついている。戦場では実際にはまともな食事にありつけない
「パリを進行しろ」「いやこっちを攻めろ」など講釈たれるおっさん達
「戦争はそんな簡単なものじゃない」と言うも一蹴され帰宅。

学校でのスピーチを求められる
「塹壕でほとんどの時間を過ごし必ず誰かは死ぬ」
先生「違うそこは大事な部分ではない」
「これが事実です。あなたは相変わらず多くの若者を扇動している。祖国に命を捧げることが善なのか?命を犠牲にして祖国に捧げる必要はない、前線では生きるか死ぬかだけだ。」
生徒「臆病者だ!」
帰宅

▶せつないラスト
省略


戦争時における若者たちの心境のジェットコースターを体感すふことができた
映画を通じてだからこそ追憶できる体験、見られてよかった
せた

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