せた

鏡の中の女のせたのレビュー・感想・評価

鏡の中の女(1975年製作の映画)
3.5
野いちごで魅了されベルイマン作品を鑑賞。

幼い頃に親の教育によって受けた恐怖、悲しみ。現在の精神科医としての自分(精神科医全体?)への不甲斐なさ、無力感。それらが相まって精神を病んだ女性を辿る物語。

かつて祖母から注意を受けた言葉がとめどなく出続けたシーン、なんかぞっとした。育児する側はよかれと思っても、受ける子どもにとってはトラウマになってしまう事もあり得る。感情的になって子どもに向き合わないよう気をつけよう。
「初めてママの泣くのを見た。ママの叫び声がした。怖くなった。部屋に行った。おばあちゃんが振り返った。別人のようだった。こわくなって自分の部屋に戻った。恐ろしかった。」
せた

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