猿山リム

ザ・キング・オブ・ファイターズの猿山リムのレビュー・感想・評価

2.3
 今月はゲーム映画を観ようと、以前鑑賞していたDVDを再鑑賞。
 折角なので、吹き替え版で鑑賞してみる。
 SNKの対戦格闘ゲームの実写映画化。
 この手の企画によくあるように、タイトルと登場人物の名前が共通している位の別物。
 一応、三種の神器辺りの設定もアピールしているけれど…。

 ゲームで一番の売り要素「チームバトル」も完全スルー。
 主人公はマイ。
 何故か庵とラブラブ。
 テリーが刑事で京はバイクの修理工。
 手から炎を出さない京は、中身が真吾だったのかもしれない。
 庵は、青い炎っぽいエフェクトはあった気もする。
 当然ゲームを彷彿させる技なんか使わない。

 ゲームで対戦すると、ステージセレクトが出来て、そのステージで試合が行われる。
 なぜだろう…そうか!試合は異次元空間で行われるんだ!!
 ・・・と、バカなことを思いついちゃったんだろうなぁ。
 よくあることだけど、設定を消化しないで形にしているだけなので、原作をかじったことがある人には出鱈目で、知らない人にもおかしく感じられるレベル。

 特典は、ゲームの新作情報と、日本の原作ファン向けのイベントの様子。
 映画イベントでコスプレコンテストがあったようで、コスプレイヤーがたくさん登場…KOFのコスプレコンテストなのに・・・ほかのゲームや全然関係ないアニメのコスプレとか・・・ごにょごにょ。
 吹き替え版声優さんのツッコミトークとか。
 明らかに原作無視の駄目映画なのに、立場上宣伝しなくちゃいけない空気管が面白い。

 ・・・で、吹き替え版。
 焼け石に水ではあるがテリーが「OK!」と言ってみたり、マイの決め台詞「日本一!」なんかがさりげなくもなく挿入されていて、字幕版とは違った印象を持てなくもない。

 コレクターズアイテム。
 評価は、1.5点だけど「日本一!」に敬意をこめての2.3点。
猿山リム

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