電気羊

戦場のメリークリスマスの電気羊のレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.5
日本軍人と捕虜になったイギリス軍人との友情と同性愛を描いたヒューマンドラマ。
坂本龍一が手掛けたテーマソングがあまりにも有名。

捕虜収容所の責任者である帝国日本軍ヨノイ大尉(坂本龍一)、直接的に捕虜を仕切るハラ軍曹(びーとたけし)、イギリス軍のイケメン捕囚セリアズ少佐(デヴィッド・ボウイ)、イギリス軍の通訳ロレンス中佐(トム・コンティ)が主要キャスト。すごいメンバーだな。

収容所で日本兵とイギリス軍捕虜の同性愛が発覚。
ヨノイ大尉は規律維持と見せしめのために、イギリス捕虜を立ち会わせ切腹を申しける。
切腹し斬首された日本兵の姿を見たイギリスの恋人は舌を噛み切って自害する。

そんなある日、妖艶な魅力を持つセリアズ少佐が新しく捕虜として収容される。
今まで帝国軍人の将官として部隊を指揮してきたヨノイだったが、セリアズに心惹かれてしまう。

ヨノイはイギリス軍捕虜から弾薬倉庫の場所を聞き出そうとするが、捕虜長から誰も知らないと答えられ激怒。48時間の行(断食と収容所待機)を命令する。
だが、セリアズはそれに従わず、自害した兵士のため使っていたベッドに花と蝋燭を捧げる。捕虜が行を行っているか査察に来た日本兵は、セリアズが命令に不服従であることと収容所に無線機があったことを報告する。
ヨノイはセリアズを監禁、ロレンスを拷問にかける。
だが、ハラは無線機の件はロレンスの冤罪だとしクリスマスの夜に二人を釈放する。

いつまでもイギリス軍の弾薬庫を聞き出せないヨノイは、瀕死の病人も含めイギリス人捕虜を全て屋外に整列させ、一人ひとり白状せよと強要する。
捕虜の取り扱いに関するジュネーブ条約違反に不平を上げた捕虜に激昂し、斬首しようとする。その時、セリアズが立ち塞がるようにヨノイに近寄り抱きしめ頬にキスをする。
帝国軍人として保ってきた矜持に衝撃を受けたヨノイは倒れ込んでしまう。
それが元でヨノイは更迭。新しく赴任した収容所の責任者によりセリアズは首だけ露出した生き埋めの刑に処され命を落とす。

その後、戦況は一変し日本は敗戦。イギリスは戦勝国になり立場は逆転。
ヨノイは処刑され、ハラは処刑前夜に独房でロレンスに面会を許される。
ハラがロレンスに送った最後の言葉は「メリークリスマス・ミスターロレンス」だった。
電気羊

電気羊