猫

戦場のメリークリスマスの猫のレビュー・感想・評価

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)
3.9
本日に相応しい映画を観てきました。(笑)

この映画を、わかった!とは言えないけれど
エンディングロールで武者震いが起こりました。
言葉では表現出来ない「何か」が身体に入り込んだ感じです。
坂本龍一、デビット・ボウイの美しい事!
(あ、だけど~ファンの方ごめんなさい~デビット・ボウイ、何故にそんなに歯並びが悪い?!)

何か「言葉」で感想を書こうとすると
無情と非情という言葉しか頭に浮かびませんでした。
戦争下という状況であることは、勿論なんですが
誰もが「何か」を抱えて生きている。人にはその人の背負う「業」みたいなものがある。

……という、感じでしょうか?
自分としては
ヨノイのbackboneが知りたかったです。
(原作にはもう少し書かれているそうです)

この映画が世界的に評価された一つの理由に
(もちろん、キャスティングの凄さはあります) 
日本人が日本の捕虜収容所を描いた、 ということも、あるのかなぁーと。

「国」という境を越えて
(もちろん、言葉の壁はありますが)「人」として繋がる(繋がろうとする)
世界が来るといいのになぁ、と
ラストの言葉で思いました。 
ハラ役は、他の俳優さんの候補もいたそうですが、
たけしでなければ、題名が生かされなかっただろう。と思いました。
#午前十時の映画祭8

 2019.12.24 TOHOシネマズ名古屋ベイシティにて鑑賞
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