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カルメンという名の女のmikoyan358のレビュー・感想・評価

カルメンという名の女(1983年製作の映画)
1.5
「カルメン」の大まかなストーリーは舞台等で知ってはいたが、ゴダールの脳を通過するとこの名作ですら原形を留めず、3割の理屈っぽさと7割のわけわからなさで占められていた...ベネチアで金獅子賞を獲った作品だが「どこが?」と「やっぱりこういうのが評価されるのか」が半々という印象。落ち着かない音楽とぶつ切りの表現、会話というより単に独白が重なっているかのような言葉の羅列などゴダール後期の典型的な要素がてんこ盛りで、前期はともかくまだまだ後期の攻略のハードルは高いまま。カルメン役の女優さんの神々しいまでの美貌くらいしか印象に残せなかったのが、若干悔しくもある。
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