藍住

ディア・ハンターの藍住のレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
5.0
ベトナム戦争から帰ってきた男、帰って来なかった(来られなかった)男。
変わってしまったものが元に戻ることはないという痛み。
一緒に笑い合った友人にやっと再会できて愛してるよと伝えられた瞬間があのシーンって耐えられないよ……。
悲しみに押し潰される。

結婚披露宴で友人が恋人と踊っているのを酒を飲みながらただ見つめている(何か伝えたいことがあるように見えるのに口に出さない)男っていうのをロバート・デ・ニーロとクリストファー・ウォーケンでやられると全く思っていなかったのでぶっ倒れそうだった。

友達と結婚披露宴で踊ったり、酒を酌み交わしたり、鹿を狩ったり、肩を並べて笑い合ったり。
友達と過ごした大事な時間が全部壊されていく。
全部夢みたいに。
観てる時も悲しかったけど、今になって一気に悲しみがやって来てしまって今泣きながら感想を打ってる。
藍住

藍住