妻と猫をこよなく愛するルイスの愛らしさに微笑み、彼の生きた時代の苦しさに泣き、人生ってこんなにも辛いことがあるのかと呻く。
絵を描くことでなんとか生きようとする彼を見てだから人は創作をするのだと思うけどやっぱり辛かった。
あと、ちゃんとした契約書が無いと作家は低賃金で搾取され続けるという作家と出版社の関係性の脆さをちゃんと指摘しているところも良かった。
可愛い猫や猫のイラストを目当てに観るとデカいダメージが来るほろ苦い映画だけど私は結構好きだったな。
ベネディクト・カンバーバッチとクレア・フォイの相性が良かったのか、二人とも良いお芝居をしていたし(このベネディクトのお芝居はここ最近観た中で一番好きだったかも)、そこに猫が素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるので満足感が凄い。