MountainDew

ディア・ハンターのMountainDewのレビュー・感想・評価

ディア・ハンター(1978年製作の映画)
4.3
戦争シーンがない戦争映画。
前半の楽しい風景、結婚式、仲間達と和気藹々と狩りを楽しむこの一件無駄に見えるながーい日常を前半に据え置き戦争シーンはわずか30分程度でもこの演出のおかげで
ボディブローのようにあとあとから恐怖や戦争体験の壮大さ、戦争に赴いた本人だけでなく他人までも巻き込む恐ろしさなどが
滲み込んで後半の展開に伝わります。
疲れた、上映時間もそうですが後半の
展開がもういちいちつらくてきらびやかであったかく幸せ一色だった前半と後半の対比がとっても来るものがありました。
製作当時はロシアンルーレットに赴きを
置いた作品にするつもりがそれだけでは弱いということでまだアメリカの苦しいところであったベトナム戦争を題材にしたみたいですが、このロシアンルーレットの緊張感もエグくて実際に実弾も使っての撮影だったようで緊迫感が凄いです。
そしてクライマックスの再開からのあの展開、間違えてやつれたニック、おいニックゥ‼︎
ロボート・デニーロはもちろんのこと
若き日のクリストファー・ウォーケンや
メリル・ストリープがこの当時から名演を
やってのけます。
戦争映画の名作を4Kデジタル修正版で
なおかつスクリーンで観れたことに感謝します。久々に良い映画体験でした。
そんな映画。
MountainDew

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