SANUKIAQUA

ノッティングヒルの恋人のSANUKIAQUAのレビュー・感想・評価

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)
4.5
ローマの休日から
ノッティングヒルの休日へ
身分の差を超えなかったモノクロから
格差を超えるカラーの時代へ
アン王女は結ばれなかったけれど
アナの選択は…

映画的には世界的女優と
街の片隅の書店員の
格差ある恋の構図が
コントラストが強くして
面白さを増しているとは思う。
これがもっと小さな格差でも
成り立つ話ではあるけど
映画的には格差がデカい方が
面白さは際立つ。

でもこの映画がまだ多くに
支持されてるのは
この格差の部分、ではないと思う。
この映画のクライマックスでの
女優としての立場やファッションや
プライドなどを捨てて
ただの一人の女の子として
好きな男の子の前に立ち
告白してからの流れが素敵だから
だと思う。

それと主人公を取り巻く
友人や家族の在り方、
関係性が素敵だから
この映画が他の似たような
作品と少し違って愛される
理由じゃないかな。

ウィリアムの同居人の
スパイクを演じたリスエヴァンスは
とにかく強烈なインパクトだし
姉を演じたジーナマッキーは
誠実な印象を残している。

エルビスコステロの歌う主題歌が
とにかくずるいくらいに効いている。
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