四半世紀遅れての初見。
ううむ、当時の日本語で言うとトレンディドラマ的なイングリッシュ・ジョーク満載なラブコメだったんですな。
‥‥だけど、いま観ると、色々アウトでしょ、これって。
超有名女優が、ほとんど売り上げのない旅行書専門書店主にいきなりキスして、って、明白な「権力勾配」を利用したセクハラ、悪くすると性加害(この場合、強者女性から弱者男性への)だと指弾されても文句は付けられないでしょ、ってゆう‥‥
アナ(ジュリア・ロバーツ)のホテルで、‥‥
【以下念のためネタバレ注意⚠️】
‥‥愛人関係にあった俺様俳優アレック・ボールドウィンに、ウィリアム(ヒュー・グランド)が掃除人扱いされて、いったん身を引いたあたりから、何故かヨリが戻って、二人がベッドインするに至る直前まで睡魔に襲われてしまって事情を見逃したが、アナのマスコミ対応とかも、今の感覚だと緩過ぎるし、結局パニクってウィリアムに対する配慮ゼロだしね。
何だか、そのあと色々あって、二人はめでたく夫婦となりましたとさ、でハッピーエンドにしちゃってるけど、ロマンティック・コメディとしての話の核は、明らかに前半で、いわゆる『ローマの休日』型、逆玉ラブ・ファンタジーだよね。
まぁ、時代は色々変わってしまったんで、‥‥大人気アイドルグループ・メンバー出身MC &アクターが性的な人間関係について前世紀の認識を全然更新できていなかったせいで相手を傷つけ大放送局まで破綻に追い込まれる現在、このままぢゃ通用はしませんからね、‥‥と思ったことでした。