シネラー

ノッティングヒルの恋人のシネラーのレビュー・感想・評価

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)
3.0
冴えない旅行書店の店主と
大女優が惹かれあっていく、
言わずと知れたシンデレラストーリー
だが、個人的には合わない映画だった。

作品全体を通して、
何故と思ってしまう場面が多かった。
最初の段階で
女優アンが主人公ウィリアムに
惹かれる流れに不自然さを
感じてしまった。
又、アンが様々な事を抱えた上で
現在の大女優の地位を獲得したの
は分かるが、
どうしても自分本意に感じてしまい
好きになれなかった。
裏切られても騙されても良いと思える
魅力が感じられかった。
逆に、彼女へ近づこうとして
離されてしまう
不器用ながらも紳士的なウィリアムに
可哀想な印象が強く残ってしまった。

しかし、
友情を感じさせる追走劇からの
感動のハッピーエンドは
素晴らしい流れだと思った。
本作で一番好きな登場人物は
ウィリアムやアンでもなく、
ウィリアムの同居人である
スパイクかもしれない。

王道ラブストーリーの
ハッピーエンド故に
突っ込みどころはあるが、
主題歌の「She」や結末、
キャスト陣を含めて好きな要素も
沢山あり、『ローマの休日』
を彷彿させる夢のある作品だった。
シネラー

シネラー