はま

16歳の合衆国のはまのレビュー・感想・評価

16歳の合衆国(2002年製作の映画)
3.6
☆ライアン・ゴズリング
16歳の少年リーランドは恋人ベッキーの弟で知的障害を持つライアンを刺殺する。動機など謎に包まれたまま少年院へと入ったリーランドが、少しづつ語り始める。

リーランド自身の考えや映画の独特な雰囲気に、見ている自分は少し置き去りにされそうな映画でしたが、見終わってから改めて内容を咀嚼すると非常にグッとくる作品でした。考察サイトを読むべし。
父親や周囲の環境のせいで人とは少し違った考えをするようになったリーランド少年。最初はただ大人びているだけなのかな?と思いながら見ていたけど、彼の考えていることが分かるにつれて、「そんな考えがあったのか」と思う反面「確かにそうかもしれない」と思わされる部分もあって唸った。このリーランドというキャラクターを作った脚本と役者に脱帽。
ゴズリングすごい。無口で無骨な男を演じるイメージの強い彼ですがこの頃から既に人間が出来上がっていたのか…

少し難しい映画ですが、印象に強く残りました。自分の中にリーランドがいるみたいな感じ。
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