マカロニウエスタンの傑作。
もう何回も観てるけど、やっぱり良いものは良いですね。
西部で生きる男たちの営為を大胆な構図で切り取っており、それは時として美しいと形容できるほど。
そして、ラストの決闘シーンは鳥肌もの。
やはり音楽監督エンニオ・モリコーネのあの扇情的な音楽があるからでしょう。
主役クリント・イーストウッドもいいけど、本作はリー・ヴァン・クリーフが実に格好いい。
ハゲで鷲鼻、だけど佇まいとそのシルエットが美しい。
そして敵役のジャン・マリア・ヴォロンテ。血も涙もないアウトローの首領でありながらも、悔恨の情を引きずる屈折した男。度々見せる虚ろな眼差しがとても印象的。
星のバッチを着けたジョン・ウェインがドンパチする正統派ウエスタンより、逸れ者たちが欲得に塗れて生きてゆくマカロニの方が好き。本作は誰にでもオススメできる代表作です。