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大脱獄のぉゅのレビュー・感想・評価

大脱獄(1975年製作の映画)
3.7
2022年 鑑賞 22-73-08
BS日テレ 3月は!高倉健名作選 にて
「網走番外地シリーズ」等の石井輝男監督・脚本による、網走刑務所を脱獄した死刑囚の梢一郎(高倉健さん)が自分の妻子を殺した奴らに国岩邦造(菅原文太さん)と共に復讐する任侠名バディ作品。

ー 仁義なき網走刑務所からの復讐 ー
石井輝男監督の作品鑑賞は、「ねじ式」以来20年以上振りとなる。

7人一気に脱獄じゃ、即席カイロじゃ、たった1人の冤罪じゃ、ネズミ●いて食べるんじゃ、病気の誘いがち女性ダンサーじゃ... という設定がまさに昭和じゃ...

ニュースに新聞... 顔バレで逃亡。泊まる所や飢えを凌ぐこととの難しさもある。

「網走番外地」の橘真一と、「仁義なき戦い」の広能昌三の名バディが観ることが出来たことは最高な気分だ!が... 思ったよりは少なかったことが... 残念無念。でも、まじ上がった。文太さんの喋り方がまたいいし、アウトロー的健さんのイメージもなかっただけに、「殺すぞっ!」ので言い方や、首絞め拷問シーンの迫力も良かった!ちょくちょく2人は喧嘩をするが、殴り合いでサングラスを2人とも外すシーンの本気度がまたいい!

“ねぇ 夜這いしてもいいのよ”
あき(木の実ナナさん)が凄くお綺麗!夜の火に照らされた姿もいいが、翌日の梢との別れのシーンが個人的には好き!情熱的な女性のイメージだったので、イメージが変わった作品。

だんだんと復讐心が燃え滾てゆく梢。剛田(田中邦衛さん)の雰囲気、器(小物感)がまたいいし、目がまたいいの!
音楽も気持ち高ぶるし、駅での行動も、列車内での行動も、梢の追い込み方も最高だった!このとんでも設定がまかり通る世界観は、やっぱり染みる!

最後の展開の切ないすれ違いまで、じっくりご堪能して下さい!
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