bluetokyo

泥棒成金のbluetokyoのレビュー・感想・評価

泥棒成金(1954年製作の映画)
3.5
ひょっとすると、ルパン三世の世界観って、こういうところからきているのかなと思ってしまう。泥棒成金、そのまま、引退した大泥棒の話。キャットと呼ばれたジョン・ロビー。悠々自適の隠居生活。ところが、最近、宝石泥棒のニュースがちらほら。と思っていたら、警察がやって来る。容疑は自分にかかっているに違いないと、ジョンは、直感して、すたこらと逃げ出した。

という感じで始まる。場所は、地中海沿いの別荘地である。カネ持ちが多い土地柄である。主人公のジョンがそういう場所に住んでいるとすれば、資産は、泥棒で得たものなのかは説明はない。

ジョンは、情報収集のために、すぐに、かつての泥棒仲間のベルタニのところへ。ベルタニは、レストランを経営している。従業員たちも泥棒みたい。逆に、かれらもジョンを疑っているのだ。ジョンが宝石泥棒なんかやらかすから、こっちが疑われる、ということか。

ジョンは悟るのだった。これはやばいな、真犯人をこっちで捕まえない限り、永久に自分が疑われてしまう、と。

ということで、保険会社の社員、ヒューソンに、宝石を所有している人々の名簿を作ってもらい、そこから、偽キャットの現れそうなところを割り出そうとする。

そんなことをやっているうちに、カネ持ちのスティーブンス母娘と知りあう。とくに、娘のフランシーは、ジョンに接近してくるのだ。

しかも、フランシーには、ジョンが、かつてのキャットではないかということがバレていて、俄然、フランシーはジョンに興味を持つのだった。

ジョンは否定しつつも、フランシーに、カネ持ちの仮装舞踏会に混ぜてもらうように頼んだりする。カネ持ちが集まるので、偽キャットも現れるはずだと睨んだのだ。

案の定、屋根で見張っていると、偽キャットが登場。捕まえてみると、ベルタニのレストランにいた、ダニエルという少女だった。黒幕は、ベルタニだった。

ということで、事件は落着。ジョンとフランシーは結ばれるのだった。

どっかに書いてあったかな。この映画って、カリオストロの城と似ているところがある。ストーリーは違うが。フランシーが車を飛ばしてのカーチェイスとか、暗闇の中でのキャットの屋根の上でのシーンとか。仮装舞踏会とか。それだけなんだけど。
bluetokyo

bluetokyo