小沢茂弘監督が贈る東映オールスターキャストによる熱い、熱すぎる男達のドラマ。
冒頭シーンがいい。
他作品にもあるが弱ってる池部良が好き。弱ってるのにあの色気。これは彼を見るための映画かも知れないな。当時まだ23か24歳なのに貫禄がある藤純子。
ただ、若山富三郎、藤純子、小暮実千代らは薄めでちょっと勿体ない。高倉健も殴り込みこそ良かったが印象は薄い。
逆に池部良、小池朝雄がしっかり見せ場もあって印象に残る。鶴田浩二もいつにも増して渋い。
にしても敵キャラのスキンヘッドの軍団が異様で癖が強くてだいぶ場面を持っていっていた。天津敏の化け物のようなメイク。片言の汐路章はいつも以上にいいし、志賀勝はコワサ倍増。
たっぷり用意されている殴り込みシーンがかなり良くて天津敏、遠藤辰雄、名和宏の横並びのショットからして堪らない。なかなかの血腥い斬り合い、刺し合いで満足。
正にザ・任侠映画な作りだったな。
