このレビューはネタバレを含みます
「カード•カウンター」が思いの外魂に刺さってしまいポール•シュレイダー監督未見作をU-NEXTで漁る。
出過ぎた杭はぶっ叩かれるという教訓。
ウィリアム•テルの様に小さく張って小さく買つ。世知辛い渡世をサバイブするにはやっぱコレやね。
今作のリチャード•ギアさんは甘いマスクとチンポコワーク以外なんの取り柄(それ以外必要かどうか僕にはわかりませんが)のないスカした嫌な野郎でしてね。まあジゴロなんでそれで良いんでしょうが、コイツが嵌められて身を崩していくノワールマナーの落ちっ振りに喝采を浴びせつつ楽しんで観ることができました。
見た目は全く同じ、留置所の窓越し接見ですが、「カード•カウンター」には優しさを感じ、こっちには「は?こんなヤツに救いの手なんていらんやろ」ってなる。男の妬みとは恐ろしいものですね。