mikoyan358

どん底のmikoyan358のレビュー・感想・評価

どん底(1957年製作の映画)
3.5
2008/11/27鑑賞(鑑賞メーターより転載)
黒澤映画だが、三船敏郎は他の作品よりも登場シーンも存在感も控えめ。名作文学を下敷きにしているが劇的な展開は全体の半分ほどで、残りはすべて社会の底辺から抜け出せないながらも日々を楽しみつつしぶとく生きる人々の描写。そんな人々を技術と存在感を兼ね備えた黒澤映画おなじみの脇役達が闊達に演じている。これだけの面子が一堂に会してセッションとまで呼べるようなライブ感あふれる息の合った演技を披露する、そんな稀に見る機会を楽しめるだけでも観る価値は十分ある。
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