AyuAyu15

どん底のAyuAyu15のレビュー・感想・評価

どん底(1957年製作の映画)
4.8
『どん底』という言葉はほんとに重みのある言葉。
ゴーリキーの原作は読んでないけど、この世で貧困とか性質、性格、強く出ると障害、とか、しがらみとか。
そんなものが絡み合って、一度落ちたらどんなにもがいても這い上がれない『掃き溜め』の世界。今もなお続いていてどこかに必ずあるそんな世界を描く映画の元祖的な黒澤作品。

一番印象に残ったのは口三味線で歌い踊るロクデナシたちのパワー。カッコいい‼️
日本人はなんでこんなにカッコいい芸能を手放したのかな。
例えばラップに通ずるパワーを感じたな。ラップよりパワフルかも。

左卜全のお遍路さん、急にやって来て色々口出してまた急に去って行ったけど、自分は河原の石で削られて削られてまぁるくなったかも知れないけど、だからと言ってどん底を救うことは人1人の力では出来ないよねぇ。。。
遣る瀬無いねぇ。。。
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