マーシャが緑のドレスを着て
「回ってみたい!」
とクルクル嬉しそうに回ってからの嬉しそうとかじゃなくなってからの、イーヤからの強引なキスからのイーヤの発作からのマーシャの強引なキス、な場面が特に印象的だった。
狂わされた2人。
戦争さえなければかわいいドレスを着てクルクルまわって、平凡だけれどこの上なく幸せで平和な普通の家庭を築いていたはずだった、かもしれない、2人。
イーヤは発作の間…多分PTSD?
一体どんな風景を反芻していたのだろう
想像するだけで恐ろしい。
イーヤとマーシャの不器用というかもうそうするしかない共依存的病的な愛し合いかた。
戦争の恐ろしさというと戦争そのものを表現するものが多い中、戦後の、そして女性が受ける、まるで呪いのような爪痕を表した作品。
意外とこいうのないのでかなりポイント高いと思った。