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トゥー・ブラザーズのビレッジのレビュー・感想・評価

トゥー・ブラザーズ(2004年製作の映画)
3.0
カンボジアに行くため予習のつもりで鑑賞

映画としてはそんなにテンポは良くなく、もう少しドラマチックな展開があっても良かったかなとは思います。
というのも終始トラ目線なので感情がわかりにくいってのもあるし、そのトラ目線やトラ達の物語もどう見ても人間が作った感があるので、この映画が描きたいであろう人間のエゴの醜さがこの映画自体がエゴやないかと矛盾を自ら証明しているようなものなのです。
確かに、こういう話はあったかもしれないし、人間は醜い生き物で自分のためなら全てを踏み台にするところはある。
でもこの映画を作ってる時点でそうやないのと。
トラに演技させて、虐待シーンなりじゃれあいシーンなり、この映画を製作してる時点でそれこそが人間のエゴで結局金儲けに利用してるやないのとは思う。あと最後に出てくるロゴのWWFやったかな。動物愛護的な組織。
要はキャンペーンね。ふーん

撮影は大変だったろうなとは思います。本物のトラのシーンが沢山あるので、サーカスのトラを使って撮影されたんでしょうね。スタッフの苦労は見えます。
役者もガイピアースにフレディハイモア君という安定感のある役者陣。
どうせならこの2人の演技力に任せればよかったのにね。

この映画を見てカンボジアに行き、アンコールワットを見てきたので勉強にはなりました。
映画に出てくるフランスの保護国としてのカンボジア、遺跡を保護せずに頭だけ割って売り捌こうとするフランス人カンボジア人、そしてそれをお金をもらって通報する現地人。
カンボジアの人はそうやって生きているというのは現地に行って体感しましたし、歴史を知りました。
アンコールワットは良かったです。
また行きたい。今度はゆっくりと。
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