さすらいの用心棒

カケラのさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

カケラ(2009年製作の映画)
2.4
女子大生(満島ひかり)と常識にとらわれないメディカル・アーティスト(中村映里子)が互いに愛し合うストーリーを安藤モモ子が映画化。

登場人物のほとんどが女性だけど、化粧もさせない、腋毛も剃らせない、生理や排尿も隠さず映すことで、生々しさや人間臭さが画面から立ち昇ってくる。その匂いが、LGBTという枠ではとらえきれない女の子同士の恋愛をリアルにしている。
けど、構図のヘタクソ加減とか編集のテンポとかの技術的な面の低さにイライラしてしまうし、なにより登場人物の言動にいちいち納得できないでモヤモヤが募ってしまう。テーマもあるらしいのだけど、欠陥のある人間同士が互いに補完することの美しさ、ということなのか。