とんぶ

麦秋のとんぶのレビュー・感想・評価

麦秋(1951年製作の映画)
4.0
小津安二郎の魅力を探るシリーズ第3弾🤗
紀子3部作の、2作目。
ちょっとわかってきたかな、小野安次郎マジック。まだまだやけど、ちょっとずつ。。。

例によって、特に、何も起こらない。
紀子(原節子)は、そろそろ結婚すべきと、周りのみんなが考え、それぞれの、思いが交錯して。。。

日本人の本質を、ちょっと、上方修正して、表現してるんかな?
安定の、構図と、展開。
ホームドラマ。
悪いやつは出てこない。
また、3作目だけど、見てて心地よい。
屋内では、お得意の、ローアングル固定カメラ。時折、外の風景が、インサートされる。
しかも、ふつーの風景。
でも、なんか、安心するなぁ。
あと、小津作品見進めて行ったら、マンネリ感感じないんやろか?
水戸黄門の印籠状態に、なるかも。
マンネリ上等レベル?

あと、言いたいこと、箇条書きしまする。
・本作の原節子、かわいい。鑑賞済み過去2作は時代のギャップが、あったかも。
慣れたからかもだけど、魅力的やわ。かなり。当時のアイドルやろな。
・笠智衆、相変わらず可愛いなぁ。目、キラキラしてるし。ただ、じじいちゃうやん。
じじい役だけやって〜。
・クソガキ、今回も登場。いなくてもいいかもだけど、小津作品の、隠し味的、香辛料かな。でもよ、パン蹴るクソガキ、しばいてもええと思うけどなぁ🤣
・杉村春子ええわぁ。素晴らしいバイプレイヤー!
・でも、日本はずっと、すべての単位が家族だったんやろね。個人の意見は、尊重されない。変わりつつあった日本人を表現してかったのかと。
・ちょっとしたコミカルシーン。好きやわ。おしゃれ。バカ笑いはしないけど、つい微笑んでしまう。
・小津さん気取ってないよな。それが、いいのかも。
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