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美しすぎる母のtottsunのレビュー・感想・評価

美しすぎる母(2007年製作の映画)
3.4
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「美しすぎる母」
貧しい家庭で育ちながらも、持ち前の美ぼうで大富豪ブルックス・ベークランド(スティーヴン・ディレイン)と結婚したバーバラ(ジュリアン・ムーア)。息子アントニー(エディ・レッドメイン)にも恵まれ、幸せの絶頂にいたバーバラだったが、ブルックスが若い女に走り、裏切られたバーバラはアントニーに偏った愛情を示しはじめる…
エディ・レッドメイン好きとしてはいつか観なくてはという謎の責任を感じつつ、レビューの評価がかなり悪いのと実話を元にしてるという点にびびってしまってなかなか手を出せなかった作品です。
噂には聞いていたのである程度覚悟をしていたんですが、その覚悟のおかげか無事見終わりました。
登場人物たちはそれぞれサイコパス感がかなり強く、その分闇を抱えてる感じが描かれていてなんだか切なくなりました。
たしかに母も母だし、息子アントニーもなかなかの曲者ですが、元々は父親のブルックスもかな。
あそこであんなことにならずに、それぞれが向き合っていればもっと良い未来があったのでは無いか…
映画を見ただけではなんで母親が息子に手を出したのかいまいち納得出来なかったけど、実際の人物としては息子のバイセクシャルを治したかったから最終的に自分を差し出したとのこと。
時代的にはやっぱり治療って考え方なんだな。
人物やストーリーは共感できないけれど、背景や衣装など世界観はとても美しくて、その点見るのをやめる理由にはならなかった。
バーバラの色んな衣装はとても美しかったし、引っ越すたびに新たな住まいが映し出されるけど、それらの建物も印象的だった。
結局親子それぞれの依存はお互いにとって良い点はなくて…歪んだ価値観を植え付けてしまうんだと思う。
この当時のエディ作品ってアンニュイな雰囲気の多いな。
私的には☆☆☆.4かな。
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