広島カップ

わらの犬の広島カップのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
2.9
軟弱な数学者(ダスティン・ホフマン)が酒に酔った暴徒達に小馬鹿にされ理不尽に襲われるが、最後の最後にブチ切れて反撃をする話。
長州小力のように「キレてないす..」?などと言ってるような感じが長くて実にイライラする。
普通の男だったなら臨界点をとっくに超えているであろう辺りになっても「暴力はいけない」などと言って敵のやりたいようにさせている様子にフラストレーションが溜まって行く。
ペキンパーの作品でこれほどイライラさせて来た作品は初めてです。

「わらの犬」とは中国の老子の言葉から取って来たようですが私には意味がよく解りませんでした。
中華そばには支那竹が付き物であると同じく、男には暴力が付き物だといつも言って来る北京パーですがその筋の人だけではなく今作のバイオレンスは広く一般人にも拡げた格好でした。
また炒飯には中華スープが付き物のように北京パーにはスローモーションが付き物ですが今作では男の妻(スーザン・ジョージ)が暴徒にビンタをもらって顔を歪めながら飛んで行くシーンがスローになっており、なんでもかんでもスローにすれば良い訳ではない、なんじゃこりゃ?という感じでした。
広島カップ

広島カップ