広島カップ

ダウト 〜あるカトリック学校で〜の広島カップのレビュー・感想・評価

3.5
メリル・ストリープとフィリップ・シーモア・ホフマン。
芸達者な二人の役者が火花を散らす会話のシーンがある。
上映開始から20分ほどは特に何も起こらない展開なのに、二人の存在感で何かが起きそうな緊張線が最初から常に張っている。
その後に訪れるハイライトは牧師(ホフマン)に湧いて出たある疑惑に対してその教会附属の学校の校長(ストリープ)がそれを聞き正す場面。
詰め寄る校長に対して逃げる牧師。貫禄充分の二人の俳優の顔のアップが交互に映る会話のシーン。

私の悪い癖で校長がもしもメリルではなくキャシー・ベイツが演っていたらもっと面白かっただろうなと思う。
交互にスクリーンに映し出される二人の似たような顔がそのうちドッチがドッチだか判らなくなってしまいやしないか?真剣なやり取りの中に困惑から生まれるユーモアが芽生える事を期待してしまう、私は良くない観客です。
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