あきしげ

ダ・ヴィンチ・コードのあきしげのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)
2.0
自分が書いた大昔のレビューは、
「ドキュメンタリー形式でやれ」
「この映画は眠くなるほど退屈」
「地味すぎるし全然面白くない」
という酷評ぶりだったようです。

ダン・ブラウンによる同名小説の実写映画化。
世界で7000万部の大ベストセラーとなる。
キリスト教にとって衝撃的な内容であります。

本作最大の成功は予告編。
これでかなり儲けたはず。
これでかなり騙したはず。
本作最大の功績は予告編。

そして、本編は見事にラジー賞の最低監督賞にノミネート。
惜しくも受賞に至らなかったのはナイト・M・シャマラン。
『レディ・イン・ザ・ウォーター』のおかげとなりました。

本作は原作をオススメする作品だろう。
そう思わせるようなツギハギなる展開。
「はい次。はい次。はい次。はい次。」
このように物語は忙しく展開していく。
予備知識のない人は圧倒されるだろう。

なぜならば何が起きているのか分からない。
主人公たちは淡々と謎を解いていくのです。
「原作をそのままだから尺が足りねえんだ」
そういう声が聞こえてきそうなツギハギだ。
エピソードを抜き出して切り貼りしている。

監督を務めたロン・ハワード氏は、
アカデミー監督賞を受賞している。
実力は確かにある映画監督のはず。

それなのに本作の演出はクソです。
試写会で不評になるのは当然です。
こういう作品は一体感が重要です。

ロン・ハワード監督は脚色がダメ。
原作に忠実すぎたせいで失敗した。
記憶に残らない場面の数々でした。

キャストは豪華です。
・トム・ハンクス
・オドレイ・トトゥ
・ジャン・レノ
・イアン・マッケラン
・ポール・ベタニー
・アルフレッド・モリーナ
・ユルゲン・プロフノウ
キャストのムダ使い。

ベストセラーを退屈にしてしまう方法。
それは本作を鑑賞すればすぐに分かる。
まったく記憶に残らないベストセラー。

映画よりもドキュメンタリー。
そっちを観た方が面白いはず。
そう思わせるほどつまらない。

RE-171
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