自分が書いた大昔のレビューは、
「ドキュメンタリー形式でやれ」
「この映画は眠くなるほど退屈」
「地味すぎるし全然面白くない」
という酷評ぶりだったようです。
ダン・ブラウンによる同名小説の実写映画化。
世界で7000万部の大ベストセラーとなる。
キリスト教にとって衝撃的な内容であります。
本作最大の成功は予告編。
これでかなり儲けたはず。
これでかなり騙したはず。
本作最大の功績は予告編。
そして、本編は見事にラジー賞の最低監督賞にノミネート。
惜しくも受賞に至らなかったのはナイト・M・シャマラン。
『レディ・イン・ザ・ウォーター』のおかげとなりました。
本作は原作をオススメする作品だろう。
そう思わせるようなツギハギなる展開。
「はい次。はい次。はい次。はい次。」
このように物語は忙しく展開していく。
予備知識のない人は圧倒されるだろう。
なぜならば何が起きているのか分からない。
主人公たちは淡々と謎を解いていくのです。
「原作をそのままだから尺が足りねえんだ」
そういう声が聞こえてきそうなツギハギだ。
エピソードを抜き出して切り貼りしている。
監督を務めたロン・ハワード氏は、
アカデミー監督賞を受賞している。
実力は確かにある映画監督のはず。
それなのに本作の演出はクソです。
試写会で不評になるのは当然です。
こういう作品は一体感が重要です。
ロン・ハワード監督は脚色がダメ。
原作に忠実すぎたせいで失敗した。
記憶に残らない場面の数々でした。
キャストは豪華です。
・トム・ハンクス
・オドレイ・トトゥ
・ジャン・レノ
・イアン・マッケラン
・ポール・ベタニー
・アルフレッド・モリーナ
・ユルゲン・プロフノウ
キャストのムダ使い。
ベストセラーを退屈にしてしまう方法。
それは本作を鑑賞すればすぐに分かる。
まったく記憶に残らないベストセラー。
映画よりもドキュメンタリー。
そっちを観た方が面白いはず。
そう思わせるほどつまらない。
RE-171